開発・品質情報

開発への取り組み

足廻り部品は、車の操縦安定性、乗り心地、音、振動等の吸収において非常に重要な機能部品であるとともに、お客様が快適に運転する楽しみを実現する役割も担っています。
環境対応が叫ばれる中、性能の進化と軽量化の両面から最も効率の良い部品設計とその生産技術を提案する事が開発パートナーとして、世界中の自動車会社から求められています。
当社は、「圧倒的な競争力のあるグローバルシャーシシステムメーカー」としてニーズに応えるべく日々新たな挑戦をしています。開発では解析技術を自ら進化させ、鉄、アルミ、樹脂、炭素繊維などの素材とその加工時の応力変化を解析に取り込み、各自動車会社の完成車性能の分析にチャレンジしています。
ブレーキペダルの開発ではあらゆる素材での最適化や最軽量化と衝突時の安全性に配慮した設計技術力が強みであり、世界中の地域のニーズにあった部品開発を進めています。
日本、北米、アジアの開発拠点が常に連携をとり、業界TOPレベルの研究開発チームが、24時間体制で最先端の研究開発技術を世界中の自動車会社に発信しています。

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img_-development01F.tech R&D Philippines Inc.

img_-development02F.tech R&D North America Inc.

研究開発体制

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生産技術力

極めて高い品質を常に維持しながら、如何に生産スピードを上げ、さらにはコストを削減できるか。当社は、この生産現場のニーズに対して積極的に生産技術開発に取り組み、付加価値の高い製品づくりを行っています。金型の自社制作をはじめとする独自の一貫した生産体制、プレス加工機の全自動化、溶接ラインの汎用化や、部品のモジュール化にも積極的に挑戦しています。

汎用標準フレキシブル溶接ライン

独自の一貫した生産体制の一例として溶接ラインの汎用化があります。治具交換機構を標準化することで、製品仕様、生産台数、溶接仕事量といった顧客の異なるニーズにフレキシブルに対応することが可能です。

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部品のモジュール化

エフテックでは、高度な部品のモジュール化にも果敢に挑戦しています。サブフレーム、サスペンションアームなどの単体部品に、組み付け部品を含めた複合機能で足廻り全体をシャーシシステムとして開発・提案できる体質造りを進めています。

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ハイドロフォーミング技術

ハイドロフォーミングとは、パイプを素材とした閉断面構造製品の成形法です。金型を閉じた状態で、パイプ材の内面に液体を充填し、圧力をかけて、空洞状の部品に形成します。従来の工法に比べ、プレス工程、金型の削減が図れ、溶接工程の簡素化にもつながります。また、強度・剛性の向上とともに部品の軽量化にもつながり、コストも削減可能です。

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焼鈍炉

熱処理を実施し製品の残留応力を除去する事により、製品の耐久性を向上させる焼鈍加工技術とハイドロフォーミングを組み合わせ、車重の重いクラスにも適用できるクラッシュドトーションビームを自社開発しています。

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FSW(摩擦攪拌接合)技術

当社では、スチールとアルミという異種金属を連続接合する摩擦撹拌接合(FSW)を用いた新技術を開発し、シャーシシステムに軽量化と高剛性化を実現。この技術を用いて、世界で初めてスチールとアルミのハイブリッド構造のフロントサブフレームを制作しました。
この技術により、従来のスチール製サブフレームに対し、25%の軽量化を達成するとともにサブフレームとサスペンションの取り付け部の20%の高剛性化も実現し、車両運動性能向上に貢献しています。この接合技術はスチールとアルミのみならず、アルミとアルミの接合にも対応可能です。

FSW(摩擦攪拌接合)技術

FUT-1(厚板冷間鍛造)

FUT-1(厚板冷間鍛造)技術

超精密塑性加工により、究極の材料歩留まりと後工程レスによる圧倒的な原価低減を実現、高付加価値の創造と市場開拓を目的として全世界へ技術展開していきます。

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